「レントゲンとMRIって何が違うの?」
「CTのほうが詳しいの?」
「MRIは放射線を使うの?」
患者様より、よくいただく質問です。
どの検査も体の中を見るための大切な検査ですが、それぞれ得意なことが違います。
今回は、できるだけわかりやすくご説明します。
まずは簡単に違いを表にまとめます

以下、ひとつずつ解説していきます
①レントゲン(単純X線)検査
主に骨の輪郭をとらえて、骨折や関節の変形などをみるための検査です。放射線を使います。
整形外科では最もよく行われる、基本的な検査です。
筋肉、靭帯、神経などは見えませんので、必要に応じて他の検査を追加して行います。
Q. レントゲンで放射線を浴びても大丈夫ですか?
これはよく聞かれる質問です。レントゲン検査で浴びる放射線はごく微量なもので、自然に浴びている放射線より少ない量ですので健康への影響は極めて低いと言われています。しかし、被ばく量はゼロではありませんので必要最小限で行うよう心掛けています。

②CT (コンピューター断層撮影)検査
CTは体を色々な角度から輪切りにして詳しくみる検査です。一般的には脳、肺や内臓を見るために行われます。放射線を使います。
造影剤を組み合わせると血管の流れがわかるようになり、血管が詰まっていないかどうかを評価することもできます。
またCTは広い範囲を一度に見ることができるため、ガンがどこかに隠れていないかを見る場合(スクリーニング)や、事故などで全身を確かめる必要がある場合にも使うことができます。
画像を3Dにすることができるため、整形外科では骨の折れ方や変形した関節の形状を詳しく調べるときに行います。特に手術を行う場合に重要な情報になります。
一般的な整形外科診療ではあまり撮影することはありません。

③MRI(磁気共鳴画像)検査
一般的には脳や腫瘍を見るために使われることが多い検査です。放射線は使いません。
整形外科では、脊椎(脊髄神経、椎間板ヘルニア)、膝(靭帯、半月板、骨)、肩(筋、腱)そして軟部腫瘍(脂肪、筋肉、神経などにできる腫瘍)を評価する場合に行われます。
また、レントゲンではわからない骨折を確かめることができるので、疑われるときはMRIで評価します。
磁力を使いますので、体内に金属が入っていると行えない場合があります。ペースメーカーは、MRIに対応している機種だと可能です。
MRIは20~30分程度の時間がかかり、狭い筒状の装置の中に入る必要があるため閉塞感が強く、加えて大きな音がするため苦手な方もいらっしゃいます。オープンタイプの機種がある病院もありますが、画質が落ちてしまうので細かい評価ができない場合があります。

流れをまとめると

簡単ですが、レントゲン、CT、MRIの違いについて解説いたしました。
一般的な整形外科クリニックでは、検査の頻度はレントゲン>>>MRI>CTといったイメージです。
必要に応じてCTやMRIなどの検査を組み合わせることで、より正確な診断を行い、効果的な治療へつながります。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
*当院ではCT、MRIの検査は行えませんので、必要な場合は他院にて検査を行います