二分脊椎(にぶんせきつい)という疾患を聞いたことがありますか?まだ赤ちゃんがお腹の中にいる間に、背骨がうまく成長できずに起こる病気です。背骨の中には脊髄という神経が通っているため、とくに下肢の麻痺や変形、それに伴う歩行障害が問題となる場合があります。

研究の結果、「葉酸」の摂取が二分脊椎発症に対する予防効果があるということがわかり、日本では2000年に厚労省から通知が出されました。
https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1212/h1228-1_18.html
内容を要約すると、「妊娠前4週から妊娠後12週にかけて、葉酸を1日あたり0.4mgを摂取する」 ことが推奨されています。
あくまで発生リスクを低減させるということなので、100%防止できるわけではありません。
注意点としては、推奨される接種開始時期が妊娠前4週なので妊娠が発覚してからでは遅いという点です。もちろんそれでも摂取しないよりはよいですが、できれば妊活中から摂取を開始したほうが望ましいと考えられます。あとは、食物からは葉酸の吸収率が悪いので、サプリメントも活用したほうがよいとされています。
二分脊椎を発症し、歩行障害などを生じた場合は、整形外科のみならず医療、社会福祉など様々な方面から、少しでも通常に近い生活ができるようサポートが行われることとなります。
現在母子手帳にはこの葉酸摂取について掲載されていますが、母子手帳をもらうのは病院で妊娠が確認された後となり、前述したようにタイミングとしては遅いと言えます。妊娠の際の葉酸摂取についての重要性について、少しでも周知できればと思いブログに掲載いたしました。ごらんになった方は、周りに妊娠適齢期の女性がおられましたらお知らせいただけますと幸いです。