野球肘 Part2

理学療法士の谷口です。

今回は当院で行なっている野球肘のリハビリの実際の内容についてお話しします。

まずやることは、なぜ野球肘になったのか?という原因を探ることです。

そのために一番大事にしていること、それは『問診』です。

「病院で問診なんて当たり前だ」と思われるかもしれませんが、おそらくみなさんが思われているよりかなり詳細に聞きます。

肘の症状で当院を受診される野球選手のほとんどはオーバーユース、いわゆる投げ過ぎによって生じています。

しかしそれ以外にもポジションやチームメイトの人数、練習や試合の頻度、最近の身長や体重の変化など、痛みにつながる可能性のある要因を問診により探っていきます。

※問診例↓↓(ほんの一例です)

●いつどういう時(試合中、どんな練習中)に痛くなったのか?

●今どうすると痛いのか?

●これまで同じようなケガはあったのか?

●投げるどの時にどこが痛いのか?

●ポジションはどこを守ることが多いのか?

●バッティングでも痛いのか?

●練習の頻度は?

●チームメイトは何人いるのか?

●試合、大会の予定は?

●身長、体重はどう変化している?

もしその中で野球肘につながりそうなことがあれば、治療の中でその説明をさせていただいています。

野球肘になる原因が分かれば、そうならないような対策も自ずと見えてくるからです。

野球での傷害を乗り越えまた思い切り野球ができるようになるためには、選手である子どもだけで解決するのは難しく、ご両親や指導者の方々もご理解いただき再発防止に向けて協力していただくことが重要と考えます。

できる限り選手の思いを汲んだ復帰プランを考えていきますので、来院された際は自分の思いや考えを遠慮なくぶつけてください!

次からは実際の治療やチェックの方法を紹介していきます。ぜひそちらも目を通してみてください。

2024年10月25日